PI Expert には、設計の遂行や最適化において使用できる部品の包括的なライブラリが含まれていて、ライブラリ内の部品には仕様、メーカー名、及び部品番号が付記されています。PI Expertに含まれている部品ライブラリには、PI Expert でサポートされているあらゆるデバイスに基づいて電力変換ソリューションを設計して最適化するために必要なすべての部品が含まれています。これには、トランス、コンデンサ、ダイオード、ツェナー/TVS、インダクタ、フォトカプラ、ヒートシンク、シャント レギュレータ、サーミスタ、ヒューズ抵抗、ヒューズ、シリコン制御ダイオード、トランジスタ及びバリスタが含まれています。部品セットにより、電力変換ソリューションの最適化、手動の設計、及び文書作成の際に PI Expert で使用できると便利な、セットと呼ばれるさまざまな部品群を作成できるようになり、部品ライブラリの機能が拡張されます。
部品ライブラリを使用すると、PI Expert で設計の作成や最適化において使用できる部品を追加及び変更できます。部品ライブラリには、部品ライブラリの使用効率を高める並べ替え機能及びフィルタ機能があります。部品ライブラリに追加された部品は、[全てのデータ] 部品セットを除き、部品セットにまず追加する必要があるため、設計ですぐには使用できません。
部品セットを使用すると、電力変換ソリューションの設計、最適化、及び文書作成の際に PI Expert で使用できるほぼすべての部品を部品ライブラリに追加、または部品ライブラリから除外できます。部品セットは、ライブラリ内に存在する部品でのみ構成できます。このため、部品を設計で使用する前に、その部品を部品ライブラリに追加してから、セットに入れる必要があります。この部品セットを使用するには、設計の作成時には ウィザードの [設計設定] ダイアログ ボックスを使用し、設計の編集時には [デフォルトの設計設定] ダイアログ ボックスを使用します。部品ライブラリ内の全部品を使用する [全てのデータ] 部品セットを選択することもできます。