設計オプション フォームを使用して、電源仕様を表示または変更します。次のオプションを使用できます。
方式 - フライバック方式のみ、サポートされます。その他の方式は使用出来ません。
最適化のタイプ - デバイス ファミリーで最適化のタイプを選択できる場合は、計算機アイコン をクリックしてコストと電源効率の間の最適化を選択します。
ファミリー - ファミリー オプションは、作成済みの設計では変更できません。別のファミリーを選択する場合は、新しい設計を作成する必要があります。
パッケージ - このオプションは、生成された設計の中で変更できます。
発振周波数 - デバイス ファミリーに応じて、リストからスイッチング周波数の値を選択できます。
カレント リミット - TinySwitch-III デバイス ファミリーの場合は、計算機アイコン をクリックしてドロップダウン メニューから [高]、[標準]、または [低] を選択します。デバイスで高電力を供給する場合は [高]、スイッチでの導通損失を削減する場合は [低]、低カレント リミット モードと高カレント リミット モードの間にするには [標準] を選択します。
M ピンの機能 - このパラメータは、M ピンが存在する TopSwitch-HX ファミリー及び TopSwitch-GX ファミリーの P/G パッケージに使用できます。[ILIM/PLIM のみ] または [UV/OV のみ] を選択して、カレント リミット及び過電圧のプログラミングを有効にします。
フィードバック – 新しい設計を作成する場合は、指定した PI Expert 製品ファミリーに基づいてフィードバック タイプが選択されます。オプションのバイアス巻線を使用するデバイスでは、[バイアスの使用] チェック ボックスをオンにしてバイアス巻線を有効にできます。必須のバイアス巻線を使用するデバイスでは、[バイアスの使用] チェック ボックスは灰色で表示されます。一般的に、バイアス巻線がオプションの場合にこの巻線を使用すると、設計で消費される無負荷電力の量が削減されます。
ブレークダウン電圧 - デバイスのドレイン - ソース間のブレークダウン電圧です。
フィードバック タイプは、[フィードバック タイプ] ボックスで選択できます。[フィードバック部品] フォームを使用して、フィードバック部品を表示及び編集します。使用できるフィードバック スキームの数は、使用する PI デバイス ファミリーによって異なります。最も一般的なフィードバック タイプは、二次ツェナーまたは二次側 TL431 です。低コスト設計のために、一次抵抗または一次ツェナーのフィードバックもあります。フィードバック タイプとして一次抵抗または一次ツェナーを選択する場合、フィードバック部品フォームは設計に使用できません。
バイアス巻線フィードバックは、LinkSwitch-XT 製品ファミリーにのみ使用できます。バイアス巻線フィードバックは、非常に安価及び簡易で、レギュレーションは約 +/-10% です。バイアス巻線フィードバック タイプが選択されている場合、バイアス パラメータは変更できません。詳細については、フィードバック部品フォームを参照してください。
注: フィードバック タイプが二次ツェナーまたは TL431 の場合は、バイアス ダイオードのダイオード タイプとして超高速ダイオードが選択されます。
LinkSwitch-CV ファミリーの場合、フィードバック タイプはフィードバック巻線に設定され、バイアスの使用はオプションです。詳細については、「ウィザード - 設計オプション」を参照してください。
間接 CC フィードバックは、出力に関する情報を抽出するためのバイアス巻線電圧を使用して構成されます。出力の変動はバイアス巻線で検出され、コントローラはこの値に基づいて必要な制御を行います。
直接二次フィードバックは、非絶縁型の設計でのみ使用でき、基本的にセンス抵抗による出力電流の電圧への変換で構成されます。信号はローパス フィルタによってフィルタリングされる場合とフィルタリングされない場合があり、その後に FEEDBACK ピンに接続されます。
InnoSwitch3 ファミリーのフィードバック タイプは、二次側抵抗分割回路に設定されます。
PI 製品ファミリー |
デフォルト フィードバック タイプ |
DPA-Switch |
二次側の TL431 及びフォトカプラ |
TOPSwitch-HX |
|
TOPSwitch-GX |
|
TOPSwitch-JX |
|
TinySwitch-II |
二次側ツェナー |
TinySwitch-III |
|
TinySwitch-4 |
|
LinkSwitch-XT |
|
LinkSwitch-CV |
フィードバック巻線 |
LinkSwitch-PH |
間接 CC 制御 |
LinkSwitch-PL |
直接二次制御 |
InnoSwitch3-CE フライバック型 |
二次側抵抗分割回路 |
InnoSwitch3-CP フライバック型 |
|
InnoSwitch3-EP フライバック型 |
次の表に、Inno3-CP で使用できるオプションをまとめます。Inno3-Pro の二次側コントローラ回路にはフィードバック回路が含まれているため、外部フィードバック回路を必要としないことに注意してください。
フィードバック |
製品 |
|||
Inno3Pro |
Inno3CP |
|||
USB PD、USBPS + PPS、カスタム急速充電器 |
USB PD |
USBPS + PPS |
カスタム急速充電器 |
|
スイッチング抵抗分割回路 |
使用不可 |
使用可 |
使用不可 |
使用可 |
電流源シンク |
使用不可 |
使用可 |
使用可 |
使用可 |
オペアンプ |
使用不可 |
使用可 |
使用可 |
使用可 |
それぞれの回路タイプの詳細については、フィードバック回路部品ダイアログの個々のヘルプ トピックを参照してください。
一部の PI デバイスでは、バイアス巻線はオプションとなります。
PI 製品ファミリー |
バイアス巻線 |
DPA-Switch |
必須 |
TOPSwitch-HX |
|
TOPSwitch-GX |
|
TOPSwitch-JX |
|
LinkSwitch-PH |
|
InnoSwitch3-CE フライバック型 |
|
InnoSwitch3-CP フライバック型 |
|
InnoSwitch3-EP フライバック型 |
|
LinkSwitch-PL* |
調光機能が必要な場合、推奨 |
TinySwitch-II |
オプション |
TinySwitch-III |
|
TinySwitch-4 |
|
LinkSwitch-CV |
|
LinkSwitch-XT |
オプションのバイアス巻線を使用するデバイスでは、[バイアスの使用] チェック ボックスをオンにしてバイアス巻線を有効にできます。必須のバイアス巻線を使用するデバイスでは、[バイアスの使用] チェック ボックスは灰色で表示されます。一般的に、バイアス巻線がオプションの場合にこの巻線を使用すると、無負荷時消費電力を低減出来ます。
設計を新規作成する場合、PI Expert では、指定された PI 製品ファミリーに基づいてフィードバック タイプが選択されます。