ウィザード – 設計オプション
[設計オプション] シートで、PI 製品ファミリー及びデバイスの主なオプションを指定する必要があります。
次のオプションを使用できます。
回路方式 (T) – この値は常に [フライバック] に設定されています。
製品ライン – 次のいずれかを選択します: DPA、LinkSwitch、TinySwitch、TOPSwitch、InnoSwitch3。
ファミリー (M) – 次のいずれかの PI デバイス ファミリーを選択します: DPASwitch、LinkSwitch-CV、LinkSwitch-XT、LinkSwitch-PH、LinkSwitch-PL、TinySwitch-II、TinySwitch-III、TinySwitch-4、TOPSwitch-GX、TOPSwitch-HX、TOPSwitch-JX、InnoSwitch3-CE フライバック型、InnoSwitch3-CP フライバック型、InnoSwitch3-EP フライバック型、または InnoSwitch3-Pro フライバック型。
パッケージ (P) – 選択したデバイス ファミリーに応じて、以下の 1 つ以上のパッケージを選択できます。
製品ライン |
ファミリー |
パッケージ |
|||||
DPA |
DPA-Switch |
GN (SMD-8) |
PN (DIP-8) |
R (TO-263) |
|
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LinkSwitch |
LinkSwitch-CV |
DG (SO-8C) |
PG (DIP-8) |
|
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|
LinkSwitch-XT |
DN (SO-8C) |
GN (SMD-8) |
PN (DIP-8) |
|
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|
LinkSwitch-PH |
EG (eSIP-7C) |
|
|
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LinkSwitch-PL |
DG (SO-8C) |
KG (eSOP-12B) |
VG (eDIP-12B) |
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TinySwitch |
TinySwitch-II |
GN (SMD-8) |
PN (DIP-8) |
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|
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|
TinySwitch-III |
GN (SMD-8) |
PN (DIP-8) |
|
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TinySwitch-4 |
DG (SO-8C) |
KG (eSOP-12B) |
PG (DIP-8) |
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|
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|
TOPSwitch |
TOPSwitch-GX |
FN (TO-262) |
GN (SMD-8) |
PN (DIP-8) |
R (TO-263) |
YN |
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TOPSwitch-HX |
EN (eSIP-7C) |
GN (SMD-8) |
LN (eSIP-7F) |
MN (DIP-10) |
PN |
YN |
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TopSwitch-JX |
EG (eSIP-7C) |
KG (eSOP-12) |
VG (eDIP-12B) |
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InnoSwitch3 |
InnoSwitch3-CE フライバック型 |
C (InSOP) |
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InnoSwitch3-EP フライバック型 |
C (InSOP) |
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InnoSwitch3-CP フライバック型 |
C (InSOP) |
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InnoSwitch3-Pro フライバック型 |
C (InSOP) |
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· D パッケージ: SO8 パッケージには 8 本のピン、SO-8C には 7 本のピンがあります。DRAIN ピンへの沿面距離を長くできるように、1 本のピンが取り外されています。
· eSIP (E) パッケージは、従来型の TO-220 と同じ低い熱抵抗ですが、高さは半分になります。
· KG 及び VG パッケージは、Power Integrations の新しい低背型パッケージです。VG パッケージは、P パッケージと同様の DIP パッケージです。KG パッケージは、基板にはんだ付けすることで放熱を可能にする露出パッドが付いた表面実装パッケージです。
· L パッケージは、デバイスを基板に並列実装するためのベント リードが付いた、E パッケージと同様のパッケージです。
· M パッケージはプラスチック製で、ピン 4 またはピン 7 (デバイス ファミリーによって異なる) の無い
10 ピン DIP です。
· P パッケージはプラスチック製で、ピン 3 またはピン 6 (デバイス ファミリーによって異なる) の無い
8 ピン DIP です。
· G パッケージは P パッケージの表面実装タイプです。
· Y パッケージは、組み立てやすいようにリード線を配置した 7 ピンの TO-220 型 (ピン 6 無し) パッケージです。
· F パッケージは Y パッケージと同様ですが、タブは短く、実装穴は付いていません。
· R パッケージは F パッケージの表面実装タイプです。
· C パッケージ – inSOP-24D を参照してください。
"N" は鉛フリーパッケージを意味します。"G" はハロゲン フリー パッケージを意味します。パッケージの最新情報については、Power Integrations のウェブ サイトを参照してください。
· 発振周波数 (F) – TOPSwitch-JX、TOPSwitch-HX、TOPSwitch-GX、及び DPA-Switch の各デバイス ファミリーとパッケージの組み合わせに対応するスイッチング周波数を選択できます。TOPSwitch-JX、TOPSwitch-HX、及び TOPSwitch-GXでは 66 kHz と 132 kHz です。トランスを小型にする場合 132 kHz を選択します。スイッチング損失を抑えて高エネルギー効率を求める場合は 66 kHz を選択します。ただし、指定した出力電力を供給するには、トランスの大型化が必要になることがあります。DPA-Switchでは 300 kHz と 400 kHz です。
筐体 – 設計をオープン フレームまたはアダプタのどちらとして使用するかを指定します。オープン フレーム型筐体を選択した場合は、自然通気が得られて部品が冷却されるため、指定部品から最大電力が供給されます。アダプタは密閉されていて自然対流が起きないため、アダプタを選択すると、大型のデバイスが選択されます。LED 照明においては、[アダプタ] オプションが [レトロフィットランプ] オプションで置き換えられます。このオプションは、レトロフィットランプ、または周囲温度が高い設計やヒートシンク用のスペースが最小限である設計に使用する必要があります。
充電器モード。
InnoSwitch3-CP と InnoSwitch3-Pro のみに対して、以下の 3 つのオプションを使用できます。
1. USB PD
2. USB PD + PPS
3. カスタム急速充電器
この 3 つのモードによって、電源のアプリケーションの種類が決まります。
USB PD は、USB PD 基準に完全に準拠する電源を設計する場合に選択する必要があります。PI Expert は、ルール セットを自動的に適用して、この基準による制限に対応した電源設計を支援します。
USB PD + PPS は、USB PD 基準に準拠するプログラマブル電源を設計する場合に選択する必要があります。PI Expert は、ルール セットを自動的に適用して、この基準による制限に対応した電源設計を支援します。
注: USB PD 規格は頻繁に変更されます。基準を確認し、設計の選択が最新の要件を満たすようにしてください。
他のプロトコルに準拠する急速充電器の設計を目的にする場合は、カスタム急速充電器のアプリケーションを選択する必要があります。
· フィードバック– 新しい設計を作成する場合、PI Expert では、指定した PI 製品ファミリーに基づいてフィードバック タイプが選択されます。一部のフィードバック タイプにはバイアス巻線が必要です。
PI 製品ファミリー |
デフォルト フィードバック タイプ |
DPA-Switch |
二次側 TL431 及びフォトカプラ |
TOPSwitch-HX |
|
TOPSwitch-GX |
|
TOPSwitch-JX |
|
TinySwitch-II |
二次ツェナー |
TinySwitch-III |
|
TinySwitch-4 |
|
LinkSwitch-XT |
|
LinkSwitch-CV |
フィードバック巻線 |
LinkSwitch-PH |
間接 CC 制御 |
LinkSwitch-PL |
直接二次 |
InnoSwitch3-CE フライバック型 |
二次側分割回路 |
InnoSwitch3-EP フライバック型 |
|
InnoSwitch3-CP フライバック型 |
複数のオプション (以下の表を参照) |
次の表に、Inno3-CP で使用できるオプションをまとめます。Inno3-Pro の二次側コントローラ回路にはフィードバック回路が含まれているため、外部フィードバック回路を必要としないことに注意してください。
フィードバック |
製品 |
|||
Inno3Pro |
Inno3CP |
|||
USB PD、USBPS + PPS、カスタム急速充電器 |
USB PD |
USBPS + PPS |
カスタム急速充電器 |
|
スイッチング抵抗分割回路 |
使用不可 |
使用可 |
使用不可 |
使用可 |
電流源シンク |
使用不可 |
使用可 |
使用可 |
使用可 |
オペアンプ |
使用不可 |
使用可 |
使用可 |
使用可 |
それぞれの回路タイプの詳細については、フィードバック回路部品ダイアログの個々のヘルプ トピックを参照してください。
· バス スイッチ回路のタイプ
設計にバス スイッチを含めるかどうかをユーザーが決定できるのは、Inno3-CP と InnoSwitch3-Pro のみです。
USB PD と USB PD + PPS のアプリケーションでは、キャプティブケーブルを使用する単出力設計でないかぎり、常にバス スイッチが必要になることに注意してください。
PI Expert では、次の表に従って設計後にバス スイッチのタイプを変更できます。
バス スイッチの |
製品 |
|||
Inno3Pro |
Inno3CP |
|||
USB PD、USBPS + PPS |
カスタム急速充電器 |
USB PD、USBPS + PPS |
カスタム急速充電器 |
|
N タイプ |
可 |
可 |
可 |
可 |
N タイプ バック ツー バック |
可 |
可 |
可 |
可 |
P タイプ |
不可 |
不可 |
可 |
可 |
P タイプ バック ツー バック |
不可 |
不可 |
可 |
可 |
不可 |
可/不可* |
可 |
不可 |
可 |
注: * USB PD 設計にバス スイッチは必要ですが、Type-C 要件に準拠する 5V 単出力設計に対してはオプションと見なすことができます。
一部の PI デバイスでは、バイアス巻線はオプションです。
PI 製品ファミリー |
バイアス巻線 |
DPA-Switch |
必須 |
TOPSwitch-HX |
|
TOPSwitch-GX |
|
TOPSwitch-JX |
|
LinkSwitch-PH |
|
InnoSwitch3-CE フライバック型 |
|
InnoSwitch3-CP フライバック型 |
|
InnoSwitch3-EP フライバック型 |
|
LinkSwitch-PL* |
調光機能が必要な設計に推奨 |
TinySwitch-II |
オプション |
TinySwitch-III |
|
TinySwitch-4 |
|
LinkSwitch-CV |
|
LinkSwitch-XT |
オプションのバイアス巻線を使用するデバイスでは、[バイアスの使用] チェック ボックスをオンにしてバイアス巻線を有効にできます。必須のバイアス巻線を使用するデバイスでは、[バイアスの使用] チェック ボックスは灰色で表示されます。一般的に、バイアス巻線がオプションの場合に巻線を使用すると、無負荷時消費電力が削減されます。
ブレークダウン電圧 – デバイスのドレイン - ソース間ブレークダウン電圧を指定します。
オプションを指定したら、[次へ] をクリックして、ウィザードの次の