シールドフォームを使用すると、トランスにおけるシールド巻線を追加または除外できます。また、必要に応じて以前作成した設計のシールド パラメータを変更できます。
シールド巻線の目的は、一次巻線から二次巻線への容量性カップリングを削減することにあります。シールド巻線は、フローティング巻線であり、一次巻線と二次巻線を分離します。シールド巻線の一端は、グランド電位に維持されています。適切に設計した場合、シールド巻線によって容量性カップリングを大幅に削減し、EMI 特性を向上できます。
シールド パラメータは、参照目的でのみ利用できます。シールドフォームでは、次のコントロールを使用できます。
シールド巻線の使用 - トランスでシールド巻線をアクティブにします。
磁束バンド - トランスの外側に磁束バンドを追加します。磁束バンドは、ビリーバンド、銅ストラップ、磁束ストラップまたはハム ストラップとも呼ばれます。
磁束バンドは、トランスの巻線及びコアによって形成された磁気回路の外側の浮遊磁束のショート巻線として機能します。トランスの周りの浮遊磁場は、隣接する回路と干渉することがあり、EMI の一因となります。また、磁束バンドを安定した DC ノードに接続することで、静電結合による干渉の削減に役立てることもできます。トランスの一次巻き線と二次巻き線間に要求される沿面距離を確保する際は注意して行ってください。