PI デバイスの選択とマニュアル設計

PI Expert では、最適化時に、選択されたデバイス ファミリー内で最も適したデバイスが選択されます。状況によっては、最適化時に使用するデバイスを手動で選択する必要がある場合もあります。PI Expert では、PI デバイスの選択 フォーム、または [デザイン結果] タブの [デバイス変数] セクションにある [デバイス] ボックスを使用して、同じデバイス ファミリー内の異なるデバイスを選択できます。この機能により、大型のデバイスを選択して効率を向上させたり、既存のデバイスを最適化で使用するように設定することができます。

必要な出力電力を供給するには、適切なデバイスを選択する必要があります。手動によるデバイスの最適化プロセスを正常に終了するには、最適化時に PI Expert によって選択されたデバイスよりも大きなデバイスを選択する必要があります。十分大きなデバイスを使用すると、導通損失を低減して効率を向上させることができます。

ただし、選択するのは必要なサイズよりも 1 サイズか、2 サイズ大きなデバイスにとどめてください。必要なサイズよりも 3 サイズ以上大きなデバイスを選択すると、1次側スイッチが大きくなって、スイッチング損失が増大するため、全体的な効率が低下することがあります。また、デバイスが大きくなると、カレント リミットが高くなることにも注意してください。PWM コントロール回路ベース デバイスでは、大型のトランスを使用する必要性を回避するために、外付け抵抗を使用してカレント リミットを低減して、ピーク磁束密度 (BP) を下げる必要があります。PI Expert では、カレント リミットを自動的に低減して、BP を下げます。

以下の手順で、PI デバイスの選択フォームを使用してデバイスを手動で最適化します。

  1. 使用するデバイスの行をクリックします。ユーザー選択のアイコン が表示されます。

  2. [OK] をクリックして、PI デバイスの選択フォームを終了します。

  3. PI Expert は、選択したデバイスを使用して設計の最適化を行うようになります。

また、デザイン結果フォームの [デバイス変数] セクションにある [デバイス] ボックスを使用しても、最適化時に使用するデバイスを手動で選択して、設計の最適化を行うことができます。

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