要求及びテスト

要求及びテスト フォームには、設計の作成時及び図面作成において PI Expert で使用される、ユーザーが編集可能なトランスの電気仕様が表示されます。

電気仕様の編集

以下の手順で、自動的に生成されたパラメータを編集します。

  1. 計算機アイコン をクリックし、カスタマイズしたパラメータ値を入力します。 アイコンは、自動的に生成される ETS パラメータがユーザーによって変更されていることを示します。

  2. [OK] をクリックして、ダイアログ ボックスを閉じます。

変更された状態または仕様はハイライトされ、トランスのドキュメントで使用されます。また、[環境設定] ダイアログ ボックスの[デフォルトのトランス] タブを使用して、デフォルトの耐電圧も変更することができます。

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漏れインダクタンス

漏れインダクタンスは、一次巻線と二次巻線の不完全な磁気結合によって生じます。漏れインダクタンスは、一次巻線を二次巻線に結合しない磁束として定義できます。そのため、漏れインダクタンスは一次巻線での直列インピーダンスとして機能します。漏れインダクタンスは、スイッチング電源では望ましくなく、トランス構造及び PCB レイアウトにより最小限に抑える必要があります。

電流が一次巻線を流れた結果として、磁束線が流れます。この磁束は、磁気回路 (つまり、コア) を通して二次側に鎖交し、二次巻線全体に電圧を誘導します。二次側に鎖交しない磁束により、漏れインダクタンスが生じます。漏れインダクタンスは、スイッチング電源には望ましくありませんが、完全に解消することはできないものです。漏れインダクタンスは、一次巻線及び二次巻線間の物理的な距離の関数です。  

ソフトウェアでは、トランスの製造元向けのガイドライン仕様として、デバイス ファミリ及び電力レベルに基づき、この漏れインダクタンスのおおよその最大交差を算出します。  

高電力設計の場合は特に、漏れを最小化することが重要です。これは、スイッチング転換時に漏れインダクタンスによって大きな電圧スパイクが発生する可能性があるためです。漏れインダクタンスを最小限に抑えるには、高電力設計で一次巻線の分割巻線構造にすることを推奨します。

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