ヒートシンク

ヒートシンク設計フォームは、デバイスから不要な熱を低減して過熱を防ぐ部品のパラメータを計算するために使用します。

PI Expert では、部品セットが自動的に計算されます。また、[許容温度上昇範囲] ボックスの値を編集して、許容温度を手動で変更することもできます。温度を編集するには、パラメータ ボックスの右側にある計算機アイコン をクリックします。 アイコンは、カスタムのパラメータ値が入力されていることを表しています。

[ヒートシンク タイプ] は、許容温度値に基づいて自動的に再計算されます。別のヒートシンク タイプを選択するには、[ヒートシンク タイプ] ボックスの右側にある計算機アイコンをクリックします。選択可能なヒートシンク タイプは、[銅 PCB]、[押し出しアルミニウム]、[カスタマイズしたアルミニウム] 及び [カスタマイズした亜鉛プレート ステンレス]です。

各ヒートシンク タイプのパラメータは、ヒートシンク設計フォームの下部に表示されます。[押し出しアルミニウム] タイプを選択している場合は、熱抵抗を変更できます。変更するには、[熱抵抗] ボックスで、計算機アイコン の右側にある黒い下矢印をクリックして、[変更] を選択します。[ヒートシンク] ダイアログ ボックスで、追加する部品を選択します。[OK] をクリックします。アイコンは、カスタマイズした抵抗が選択されていることを示しています。デフォルトの抵抗に戻すには、 アイコンの右側にある黒い下矢印をクリックし、[デフォルト] をクリックします。

[カスタマイズしたアルミニウム] タイプ及び [カスタマイズした亜鉛プレート ステンレス] タイプの場合は、ヒートシンクの高さの値を変更できます。変更するには、[ヒートシンクの高さ] ボックスの右側にある計算機アイコン をクリックします。 パラメータ値を編集します。 アイコンは、カスタムのパラメータ値が入力されていることを表しています。 デフォルト値を復元するには、 アイコンをクリックします。

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PI Expert のヒートシンク タイプ

PI Expert では、次の 3 種類のヒートシンクに対応しています。

最初の 2 つのタイプでは、独立したヒートシンク素子が使用されます。オーダーメイドのヒートシンク (ヒートシンクのサイズと形状がカスタマイズされ、設計に合わせてカットされているもの) または標準的な押し出しヒートシンクを、Y (TO-220) パッケージまたは E (eSIP-7C) パッケージで使用します。放熱効果 (熱抵抗) は、主に露出している表面積の関数になりますが、ヒートシンクの厚さも重要な役割を担っています。一般的に、ヒートシンクの寸法 (L x H) で厚みのある方が、同様の寸法で厚みのないヒートシンクより、熱抵抗が若干良く (低く) なっています。

 

上の図では、カスタマイズされた (シート メタル) ヒートシンクにネジで取り付けられた eSIP-7C パッケージを示しています。PI Expert はこのようなヒートシンクの表面積の計算を支援します。また、下の図では、押し出しアルミニウム ヒートシンクに取り付けられた TO-220 パッケージのダイオードを示しています。

 

DIP パッケージまたは SO8 パッケージでは、基板上の銅箔部をヒートシンクに使用することができます。この方法の利点は、外付けヒートシンク部品を追加する必要がないという点です。言うまでもなく、基板上の銅箔部の厚さによって、ヒートシンクに必要な面積が決まります。ヒートシンクの面積は正方形を推奨しています。ヒートシンクの形状によって、熱抵抗が異なることがあります。

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