ボビン ライブラリ

カスタム部品ライブラリでは、トランス ボビンのカスタム設定を部品ライブラリに追加して、設計に使用することができます。ボビンの追加または変更のプロセスは、「コア ライブラリ」のトピックで説明されているプロセスとよく似ています。ボビンのカスタム設定を追加しながらボビンを追加または変更するには、コアのカスタム設定を追加する必要があります。

ボビン ライブラリへのアクセス

ライブラリ内のボビンを追加、表示または削除するには、作成中の設計をすべて閉じる必要があります。[ファイル] メニューから、[ツール(&T)] をクリックし、[部品ライブラリ(&L)] を選択します。[トランス] タブがデフォルトで選択され、すべてのコアと関連するボビンのデータの表が表示されます。「コア ライブラリ」のトピックで説明されている並べ替え及びフィルタ操作もすべて実行できます。これは、単一のコアに複数のボビンが関連付けられていても、各ボビンはコアの表内で独自のパラメータを持つ、個々の部品として扱われるためです。

ボビンの追加

以下の手順で、ボビンをライブラリに追加します。

  1. コアの表から、新しいボビンとともに使用するコアを選択し、[追加] をクリックします。[トランス パラメータ] ダイアログ ボックスが表示されます。

  2. ダイアログ ボックスの [ボビン] の領域にある [追加...] をクリックします。

  3. 該当するボックスにボビンのカスタム設定の仕様を入力し、[OK] をクリックします。

  4. [トランス パラメータ] ダイアログ ボックスで [OK] をクリックして、変更を保存します。

新しいボビンがライブラリに追加されます。

: ボビン パラメータだけを変更して、部品がすでに部品データベース内に存在しているというエラー メッセージが表示された場合、コア パラメータのいずれか 1 つを編集して、このコアを同一のものにする必要があります。これは "EER28L with Custom Bobbin" のように、コアの [名前] または [部品番号] を編集する程度で構いません。

ボビンの表示

以下の手順で、特定のコアに関連付けられたボビンを表示します。

  1. 表示するボビンの行をクリックします。

  2. [表示] ボタンをクリックします。[トランス パラメータ] ダイアログ ボックスに、選択したコアとともに使用可能なボビンの表が表示されます。

コアの表からコアを選択し、[表示] をクリックして、そのコアに関連付けられているすべてのボビンを表示することもできます。

 

ボビンの変更

ライブラリ内の既存のボビンのいずれか 1 つを変更する場合は、以下の手順で、変更するボビンを使用するコアのカスタム設定を追加する必要があります。

  1. コアの表から、ボビンを使用するコアを選択し、[追加] をクリックします。[トランス パラメータ] ダイアログ ボックスが表示されます。

  2. これで、[編集...] ボタンをクリックして、ボビンの表に登録されているボビンを編集できます。[ボビン パラメータ] ダイアログ ボックスが表示されます。

  3. 編集ボックス内の任意のボビン パラメータを上書きします。

  4. [OK] をクリックして、変更を確定します。

  5. [トランス パラメータ] で [OK] をクリックして、新しいコアとボビンの組み合わせのカスタム設定を作成します。

: ボビン パラメータだけを変更して、部品がすでに部品データベース内に存在しているというエラー メッセージが表示された場合、コア パラメータのいずれか 1 つを編集して、このコアを同一のものにする必要があります。これは "EER28L with Custom Bobbin" のように、コアの [名前] または [部品番号] を編集する程度で構いません。

 

ボビンの削除

ボビン ライブラリ内の既存のボビンを削除することはできません。1 つのボビンだけを追加し、そのボビンがデフォルトでコア ライブラリ内に含まれているコアの中の 1 つを使用する場合、このボビンがコアの表に個別に表示されます。このボビンを削除するには、コアの表からコアとボビンの組み合わせを選択し、[削除] をクリックします。

単一のコアとともに使用するために複数のボビンのカスタム設定を入力した場合、コアの表内のコアのカスタム設定に対していずれかのエントリーを選択して、[編集] をクリックします。[トランス パラメータ] ダイアログ ボックスが表示され、ボビンの表に、このコアに関連付けられたすべてのボビンのリストが示されます。ボビンの表から、削除するボビンを選択し、[削除]、[OK] の順にクリックします。

デフォルトのボビンの選択

ボビン ライブラリでは、PI Expert が設計でデフォルトで使用するボビンを指定することもできます。これは、1 種類ののコアに対し複数のボビンを入力することを想定しています。以下の手順で、デフォルトのボビンを変更します。

  1. コアの表に入力したボビンに関連付けられた任意のコア エントリーを選択し、[編集] をクリックします。[トランス パラメータ] ダイアログ ボックスが表示され、ボビンの表に、選択されたコアに関連付けられたボビンのリストが示されます。

  2. [デフォルトのボビン] ドロップダウン メニューをクリックし、デフォルトで使用するボビンを選択します。ボビンの表内のデフォルトとして選択したボビンの行に、緑色のチェック マークが表示されます。

  3. [トランス パラメータ] ダイアログ ボックスで [OK] をクリックして、デフォルトのボビンの選択を保存します。

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