デューティ サイクル率は、指定された最小入力電圧において、最大負荷からコンバータが不連続になる寸前の負荷までの範囲 (DFULL LOAD/DMIN LOAD) に対するデューティ サイクルの変化を表します。デューティ サイクルのこの変化は、導通時の DPA-Switch のドレイン - ソース間電圧 (VDS) を含む回路の寄生成分、巻線抵抗、漏れインダクタンス、基板配線インダクタンスなど によって発生します。
DFACTOR の値が小さいほど、パワー伝送部が負荷へ供給できる電力は寄生成分の抵抗やインダクタンスによってより多く失われます。DFACTOR の値は常に 1 未満であり、通常は 0.8 ~ 0.95 の範囲内です。DFACTOR 値 が 0.9 の場合は、最大負荷、低入力のデューティ サイクルが軽負荷、低入力のデューティ サイクルより 11% (1 / 0.9 = 1.11) 大きいことを意味します (コンバータが連続動作モードで動作していると仮定した場合)。